「スキップフロア」とは、建築物の室内において半階ずらした床を設け、空間に変化を付ける「1つの階層に複数の高さのフロアが設けられた間取りのこと」とされています。
「ステップフロア」と呼ばれることもあり、室内の段差を活かした間取りと言えます。
スキップフロアを取り入れた間取りの大きな特徴は、空間を横に利用するのではなく縦に利用するということ。壁ではなく段差で空間を区切ります。部屋と部屋をはっきりと分けるわけではないため、空間につながりを感じることができます。また、一般的な間取りでは廊下を設けて部屋と部屋を区切りますが、スキップフロアであれば、廊下を作る必要がなくなるので床面積を節約でき、ほかの部屋やリビングを広くできる可能性も生まれます。床面積が小さい家でも立体的になり、広々と感じる、開放感のある暮らしを楽しめるかも知れません。
メリットの多いスキップフロアですが、注意しておきたいポイントもあるため、あわせてご紹介します。
スキップフロアを採用した場合、多くの空間がつながるので、ひとつの部屋だけに空調を効かせたいと思っても、他の空間へもエアコンの風が流れることになりますが、断熱性の高いお家であれば光熱費はそれほど上がらず、家全体が快適な室温になりやすいとも言えます。また、スキップフロアでは「家族のつながりを感じられる」という点がメリットですが、「他の場所から見えやすく、声も届きやすい」が故に、しっかりとしたプライベート空間を望まれる方にとっては、デメリットとなってしまう可能性があります。
メリットやデメリットは、写真やイメージだけでは伝わりにくい部分なので、機会があれば、実際にスキップフロアのあるお家を見学してみることをオススメします!
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