2024年8月8日に、日向灘を震源とする地震が発生し、「南海トラフ地震臨時情報」が、発令されました。
巨大地震が発生する可能性が比較的高くなっている、とのことで、
改めて、地震があった場合の備えや避難の方法を、ご家族で再確認いただく機会をもっていただければと思います。
心配だけど、「結局、何をどんなふうに準備すればいいんだっけ?」
「特別な備えはちょっと面倒…」とお悩みの方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は「最低限必要な防災グッズリストとそろえ方」をご紹介します。
引用:首相官邸. 「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~」
防災グッズは「持ち出し用」「自宅避難用」があると安心!
上記のリストは政府が公開している防災グッズリストです。
「持ち出し用」「自宅避難用」にわけて、重要なポイントを以下にまとめました。
【1】持ち出し用防災グッズ:非常時の“一時持ち出し”セット
「避難所への移動の間」と「避難先」で必要なグッズをまとめたセットで、軽量化がポイントです。
リュックなどの持ち運びやすいバッグがおすすめ。
避難を急ぐ必要がある際に、背負って走れることも考慮し、一人ひとつ5kg以下が目安です。
【各種グッズのポイントを補足】
・飲料水
「ご家族の人数×500mLのペットボトル2本」が目安。
・非常食
カロリーが高く、疲れていても食べやすいものを。
・ 衣類(防寒具)
コンパクトにまとまるダウンジャケット、ダウンパンツなど暖かく軽量のものを。
・ 替えの下着(3日分)
避難生活で下着が替えられないのはストレスに。病気の原因にもなるので、ご用意を。
・ 携帯ラジオ/ 懐中電灯はスマートフォンで代用も可能
携帯ラジオや懐中電灯も必携ですがかさばるので、スマートフォンでの代用も可能です。
バッテリー切れに備えて、携帯充電器もあると安心です。
【追加でおすすめのグッズ】
避難所の生活を少しでも快適にしてくれるグッズもあると、なおよしです。
・アイマスク
避難所では自分の都合で暗くできないので、少しでも安眠するために。
・耳栓 or イヤフォン
避難所にはプライベートな空間はありません。しゃべり声や足音などの雑音を緩和してくれます。
・子どものストレス軽減グッズ
小さなお子様がいるご家庭は、コンパクトなおもちゃもおすすめです。
【2】自宅避難用防災グッズ:1週間分の“備蓄品”
いざ災害が発生すると、電気、ガス、水道などのライフラインが使えなくなることも。
さらには、道路ががれきで塞がれたり水没したりして、物流が機能しなくなったりする恐れもあります。
政府によれば、災害発生からライフラインの復旧まで1週間以上かかるケースがほとんど。
また、災害支援物資が届かないことや、スーパーやコンビニで食品が手に入らないことも想定し、
最低でも3日分、できれば1週間分くらいの食品を家庭で備蓄しておくことが重要です。
【各種グッズのポイントを補足】
・飲料水
「ご家族の人数×9~21リットル」を推奨。
飲料水と調理用水として、1人あたり1日3リットル×3日~1週間分が目安です。
*食品や食器を洗ったりする水は別途必要です。
水道水は、塩素による消毒効果があり、3日程度は飲料水として使えます。
・食料
「ご家族の人数×9食」を推奨。
1人あたり1日3食×3日分が目安です。
調理が不要なアルファ米やレトルト食品、缶詰(肉・魚)、即席スープや野菜ジュース、栄養補助食品、お菓子などを用意しましょう。
特にタンパク質や食物繊維を含む食材も備えることで、栄養バランスが保てます。
普段食べているものを消費しながら備える「ローリングストック法」もおすすめです。
👉詳しくはこちら
【追加でおすすめのグッズ】
・カセットコンロ
お湯を沸かしたり、レトルト食品を温めたり、カップ麺などを食べられます。
温かい食事は身体も温まり、緊張感や不安も和らげてくれます。
カセットボンベは、1人/1週間あたり約6本が目安です。
・LEDライト/ランタン
1人1灯と、主要な部屋に1灯があると、停電の際にも明るい夜を過ごせます。
・冷暖房グッズ
災害はいつ起こるかわかりません。夏の猛暑対策として、最近では電池式の扇風機なども出ています。
冬の寒さ対策には、カイロのほか、カセット式のストーブなどもあります。
◆ 防災グッズのQ&A ◆
●どこで買えばいい?
避難用防災グッズを一式揃えたい方は、リュックにまとまっている防災セットがおすすめです。
ネットで手軽に購入できますよ。
最近では、ホームセンター · 家電量販店 · スーパーでも、防災コーナーがあります。
アウトドアがお好きな方は、アウトドア用品を兼用アイテムとしてそろえるのもおすすめです。
●どこに保管しておくといい?
避難用防災グッズは玄関先に保管しておくと、いざというときに持ち出しやすいでしょう。
とはいえ、貴重品は玄関先に置いておくのは不便なので、まとめて寝る場所の近くに保管しておくのもおすすめです。
自宅避難用の飲料水や食品は、キッチンにおいておくと便利です。
●定期的なチェックは必要?
定期的に、3つのポイントでチェックするのが大切です。
【中身】すべてそろっているか?
【期限】消費期限が近いものはないか?
【動作】壊れているものはないか?
非常食は3年ほど日持ちするものもありますが、気づいたら5年前のままだった…ということがないよう、年に1回程度チェックする習慣を☺️
以上、防災グッズを「持ち出し用」と「自宅用」にわけてご紹介しました。
日頃から準備をしておくことで、万が一のときの不安を最小限に抑えられます。
ぜひ、ご参考にしていただければ幸いです。